邦楽を聞きながら勉強すると成績が落ちる!? その理由とは

勉強する際に音楽がないとはかどらない。そんな人を多く見かけます。「好きな音楽を掛けることで勉強の効率が上がる」というのがその理由です。

しかし、しっかり整理をして考えてみると必ずしも勉強にプラスになるわけではなく、逆に効率を落としている場合もあるのです。

邦楽を聞きながら勉強すると効率が落ちる。
勉強する際にBGMをかけるなら
歌詞のない曲がオススメ。

勉強中に掛ける音楽はどんなジャンルでしょうか?
その音楽には歌詞がありますか?

人の特性として、脳は耳から入ってきた言葉を全て理解しようと努力します。街中を歩くと人の声が耳に入り、その言葉の意味が断片的に頭のなかに浮かんでくることは誰もが感じることでしょう。耳を塞がないかぎり、嫌でも他人の言葉の意味が次から次に頭に浮かんできてしまうのです。

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では雑踏の中で聞いたどんな言葉を覚えているでしょうか?

「ハーゲンダッツの新しいヤツ、美味しかったよ」(ん?何味の話だろ)
「サッカー惜しかったよね」(あー、昨日の日本代表か)
「もーセンセーがうるさくてさぁ―!!」(今のお前のほうがうるさいわ!)

覚えているのは、共感できたり反発したくなったりという、自分の関心が強い内容ではないでしょうか? 覚えているということはそれを脳が必要だと判断し記憶にとどめているのです。しかし、こうした他人の言葉の多くが記憶に残っていません。私達の脳は耳から入ってきた言葉の意味をひとつひとつ確認してから、多くの情報を「いらないもの」として記憶せずに捨てているのです。人の脳はそんな高度な作業を自分の意識外でこなしていたのです。

さて、それを踏まえて「勉強のBGM」に話を戻しましょう。

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では日本語の歌詞を聞きながら勉強をするとどうなるでしょうか?
脳は耳から入ってきた歌詞を理解しようと活動しつつ、勉強もこなさないといけません。2つの異なる処理を平行して行うのです。人と会話をしながらでは勉強がはかどらないのと一緒です。いくら脳が疲れるまで一生懸命に勉強をしたと感じていても、それは勉強だけをやりきって疲れたというわけではなかったのです。

しかし、ちょっと疑問に思いませんか?
邦楽を聞きながらでも勉強がノリノリで楽に感じることが確かにあります。音楽によって勉強が邪魔されるのであれば頭は混乱するはずです。
これは一体どうしてなのでしょうか?

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実はここに誰もが間違えやすい落とし穴があるのです。
「楽に勉強ができる」と「勉強の効率が上がる」は全く意味が異なります。BGMの選択ミスをすると「勉強の効率が落ちる。しかし楽に感じる」という居心地の良い非常に危険な場所があるのです。

人は「楽しい」と「ツライ」というような相反する感情を同時に抱えることが苦手であり、どちらかの感情にまとめてしまいたがります。この場合はツライという感情に楽しいという感情を上書きしているのです。つまり「ツライ勉強」を「楽しい音楽」でコーティングすることで「楽しい勉強」に見せかけていたのです。一見良さそうな話です。しかし、その代償が歌詞による勉強効率の低下です。ノリノリで勉強をしている気になっているだけで、実は勉強が進んでいるわけではなかったのです。

では国語以外の教科なら歌詞の影響を受けないのでしょうか? 国語という教科は数多くの教科の中のひとつではありますが、全ての教科の基礎となる「言語」でもあります。言語能力が低いと数学や世界史も理解が困難になります。同じように、言語能力を低下させて勉強をしているのですから他の教科でも当然効率は下がります。

「次の連立方程式を逢いたくて逢えない彼について考えながら解きなさい」

そんなハンデを自ら課しているのです。

誰もが影響を受けるのは日本語の歌詞ですが、当然英語のヒアリングが得意な方なら英語の歌詞も頭を混乱させてしまいます。英語の歌詞を口ずさめるようなら洋楽も避けたほうが良いでしょう。

このような理由により、勉強中に音楽をかけるのであれば歌詞がない曲をおすすめします。

楽に勉強ができるからという理由だけでBGMを決めてはダメ。

邦楽を聞きながら勉強すると効率が落ちる。
勉強する際にBGMをかけるなら
歌詞のない曲がオススメ。

そのBGMで本当に効率が上がっているかをしっかり確認しよう。

私がこのことに気づいたのは残念ながら社会人になってからですが、社会人になっても当然勉強は必要です。
ちなみに勉強BGMのセレクトはこのように変化しました。

気が散るため邦楽禁止

英単語や特徴的なサビに気を取られるため洋楽も禁止

フュージョンやインストがBGMの定番になる

波や川のせせらぎ、山などの自然音の方が集中できることに気づく

さらにモチベーションが高まっているときは音楽をかけない方がはかどることにも気が付きました。音楽を利用して気持ちを高ぶらせたり落ち着かせたりする必要がないということでしょう。

私の場合はこうなりましたが、あくまでも一例でありどこを落とし所とするかは人によって異なります。クラッシクや民族音楽がマイ・ベストという人ももちろんいるでしょう。
「勉強が楽に感じる音楽」だけでなく「勉強の効率が上がる音楽」という観点でもしっかりチェックをし、自分にピッタリのBGMを見つけましょう。

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