「構図」を考えると写真は上達する! 動きや印象は余白で表現しよう

趣味で写真を始めると誰もが被写体を画面の真ん中に捉えることに夢中になってしまいます。
しかしその構図では面白みがないことに徐々に気づいていくでしょう。

その「気づき」は写真撮影が1ランク上達するチャンスです。

写真の余白をコントロールすると
動きや印象を付加させることができる。
動いている被写体なら進む方向に余白を付けるのが定番。

写真の印象はどのような構図で撮影をするか、またトリミングするかで大きくイメージが変化します。

この画像を使って実際に試してみましょう。

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2台のレーシングマシンがコーナーで競い合っています。
この後にさらにインを攻めてフル加速で立ち上がる。
そんな一瞬です。

日の丸構図

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被写体を真ん中に配することで、レースの瞬間というよりバイクやレーサーへの注目が高くなりました。つまり、シチュエーションよりバイクやライダーを強く印象付けたいときに適した構図です。
バイクやライダーの説明をするのであれば良いのですが、せっかくのダイナミックなレースの一瞬がモッタイナイですね。

三分割構図

画面を縦横三等分にしてその交点に被写体を配置する「三分割構図」で余白による感じ方の違いをみていきましょう。

●被写体を右下に

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走ってきたコースが大きく写されることで、この瞬間に来るまで辿ってきたコーナリングの軌跡を感じるようになりました。
つまり、緊張感のある競い合いが強くイメージできます。
過去の動きを強くイメージさせることで今の状況を想像させる構図です。

●被写体を左下に

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アウトコースとコース外を余白として見せている構図です。
次の瞬間この画面から消えていく2台のマシンが想像できます。
この構図は全体としてはアンバランスながら目がマシンのスピードについていけないという印象を与えます。
尋常ではない速さで果敢にコーナーを攻めているマシンのスピード感が感じられます。

●被写体を左上に

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余白の大部分をコースが占めている構図です。
コースの外形ラインが分からなくなったことで、どこを走っているのかが不明瞭になりました。
このことにより競り合う2台のマシンへの注目度が増しています。
広いコースのインを果敢に攻める2台のマシンへの意識が高まります。

●被写体を右上に

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マシンが進む方向に余白をつけています。
進むべき方向が暗示されており、アクセルを吹かしてコーナーを立ち上がる次のシーンがイメージできます。
スピード感のあるレースを表現するのに適した構図です。

このように、被写体をどう見せたいかを考えてから構図を決めると写真に別の意味を付加させることができるのです。
基本的に動く被写体は前に余白を作るというのが定番ですが、それもまた日の丸同様にワンパターンになりがちですので、いろいろな構図で撮影ができるように撮影テクニックの引き出しを増やしておきましょう。

何を伝えたいかしっかり考えてから構図を決めよう。

写真の余白をコントロールすると
動きや印象を付加させることができる。
動いている被写体なら進む方向に余白を付けるのが定番。

まずはトリミングで練習を。

もちろん余白はポジティブな意味合いだけでなく、孤独や苦悩、停滞、悪といったネガティブな意味を持たせることもできます。公平公正という建前がある報道写真といえどもこうしたテクニックは大いに活用されています。読者にどのような印象を与えたくてその構図にしたのかを気にしながらニュースを読むのも大変勉強になるでしょう。
そんなことを続けていると報道写真からメディアの思惑が透けて見えてしまい、報道不信になるかもしれませんが。

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