応用が効く記憶とは? 勉強は概念で覚えて関連付けを強めよう

最近覚えた記憶のほうが印象が強いというのは感覚的にわかります。
中途半端に覚えるより、一夜漬けのようにテスト直前に詰め込んだ記憶のほうがはっきり覚えているものです。
しかしそれでは応用が効きません。
ちょっと出題をひねられるだけで全く使い物にならなくなる「役に立たない記憶」なのです。

勉強は丸覚えではなく、概念で覚えて
他の記憶との関連付けを強めることで
ようやく応用が利くようになる。

人間は忘れる生き物です。目に映る、感じる全てを記憶してしまうと頭はパンクしてしまうでしょう。生きていくためには、すれ違う人の顔をすべて覚える必要なんてありません。脳を健全に保つために「必要なものだけを残して忘れ去る」という基本は忘れる記憶システムなのです。とすると、最近覚えた記憶のほうが強く残っていそうです。確かに今朝の朝食は覚えていても、1週間前の朝食は思い出せません。

単純な記憶であれば確かにその通りでしょう。しかし勉強となるとガラリと話は変わってきます。例えば長文問題は同じ文章がテストにでることはないでしょう。数学もソックリ同じ問題が出ることはありません。問題を丸々覚えておいても役には立たないのです。

中学以降の勉強で重要なのは丸暗記ではなく概念と関連性の獲得です。小学校であれば丸暗記で十分こなせますが、中学高校、そして大学に進むに連れて、勉強は「覚えるもの」から「理解するもの」へと変化していくのです。

r00138_05

たとえばこんな問題。
使う公式は簡単なものです。

r00138_02

「円の中心から接線を引くと直角に交わるから……あっ、分かった!!」となったでしょうか?

簡単な公式は知っていても、組み合わせて使うことに気づかなければこの問題は解けません。
公式だけ丸暗記をしても意味がないのです。

この問題をみて公式以外にもなにか思い出せたでしょうか?

r00138_03

これだけ連想が出来れば、はじめて見る問題だとしても解くことが出来るでしょう。

このように概念で覚えて関連付けを育てておかないと応用が利かないのです。この「関連性の気付き」は経験で記憶に紐付けられていくもので、似たような問題を繰り返すことで「どうやらこう考えた方が良いらしい」と思うことが増えてはじめて気が付けるようになるのです。
つまり、すぐに身につくものではないため、同じ勉強でも早めにやっておいたほうが応用が利く記憶になりやすいのです。

丸覚えでは限界があります。

勉強は丸覚えではなく、概念で覚えて
他の記憶との関連付けを強めることで
ようやく応用が利くようになる。

関連付けるという意識を忘れずに。

ちなみに上記問題の回答はこの通り。

r00138_04

簡単な三角関数が隠れていたことに気付けたでしょうか?
それは無から有を生み出すような特別な発想力ではありません。
概念と関連付けから連想して気づいただけだったのです。

スポンサーリンク
sangyo_336_280
sangyo_336_280
  • このエントリーをはてなブックマークに追加