聞き手を引き込むプレゼンにするには、もっと「視線」を活用しよう

社会人になり仕事を覚えると何かと人前に立ち、話すことが増えます。
会議の司会、新しい企画のプレゼン、リーダーとしての報告。はたまた飲み会の幹事もそうでしょう。
会議やプレゼンではダメ出しをしたがる上司や仲の悪い同僚、ヤンチャな新人を仕切る能力が問われるのです。

そんなときに助けてくれるちょっとしたコツです。

人前で話すときは参加者の顔をまんべんなく見よう。
人は見られると見返す習性がある。
そして視線の交換は相手の集中力を高める。

「えー、この問題を、誰にしようかなぁ~」と先生が視線を巡らせると、教室に緊張が走り、みんな一斉にうつむく。うっかり目が合ってしまうと「よし伊藤、お前やってみろ」と当てられてしまいます。今となっては懐かしい学生時代のワンシーンです。
このように視線を合わせようとする行為には「Are you OK?」という意味が込められています。これは言葉を使わない意思の疎通「非言語コニュニケーション」といい、アイコンタクトとも呼ばれています。

また動物には視線を感じると見返すという習性があります。これは非言語コミュニケーションを始めるキッカケになる本能的な行動であり、視線を合わせてくるということは心理的に向き合っていることを示しています。

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もちろん人間にも「アイコンタクト」「見られると見返す」という双方の仕組みがしっかり備わっています。会議などまじめに話を聞かないといけない、しかし集中できないなど微妙な心理状態にいるのであれば、視線を投げると相手は目線を必ず返してきます。
「もしもしちゃんと聞いていますか?」「Are you OK?」という問いに、相手は「何?まじめに聞いてますよ」という思いで視線を返すのです。この視線の交換が参加者の緊張感と集中力を高めるのです。

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人前に立って話すときは、最前列の人だけに向けてアピールするのではなく、時折大きく視線を回して参加者のアイコンタクトを回収しましょう。プロジェクターを使い、部屋の灯りを落としている場合には相手の目が暗くて見えませんが、それでも構いません。相手に見られていると伝わればよいのですから参加者がいるであろう場所に向けて視線を巡らせましょう。
これが良い打ち合わせ・プレゼンをするコツです。簡単ですよね。

非言語コミュニケーションは相手が心理的に向き合っていてはじめて成立します。心理的に後ろを向いている人の目線は回収出来ません。完全に上の空で真面目に聞く気がない人、つまりコミュニケーションを拒んでいる人にはこちらから目線を投げても無駄です。

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全員からの視線回収にこだわり過ぎると別の問題が起きてしまいます。動物だけでなく人間も睨み合いでは視線を逸らした側が「負け」とみなされます。視線を逸らしている相手をじっと見続けることは敗者と見なして威圧する行為なのです。つまり1人をじっと見続けることは非言語コミュニケーションでは威嚇表現に該当します。そういう意図はなくとも「睨まれた」という負の解釈をされがちです。これが後々の確執を生む原因にもなるのです。
私達は義務教育の先生ではありませんし相手も社会人です。残念ですが他の人に迷惑がかからないようにそっと切り捨てましょう。

原稿を読んでいるようではダメ。

人前で話すときは参加者の顔をまんべんなく見よう。
人は見られると見返す習性がある。
そして視線の交換は相手の集中力を高める。

参加者のやる気を引き出しましょう。

たくさんの人の前で話すこと、多くの視線を一斉に向けられることが苦手だった私も、「もうどうでもいいや」と投げやりになった頃からナゼかそつなくこなせるようになりました。人間というものは面白いもので自分を守ろうとすればするほど傷つきやすくなるのです。そんなタイプの人も思い切って視線を巡らせてみましょう。人見知りを解消する良いキッカケになることでしょう。

職場にはプレゼンではメガネを外すという荒業を駆使する人もいましたが、う~ん、それはどうなんだろう。

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