こだわりの配色にするなら必ず覚えておきたい「色の視覚効果」の影響

Webデザインやポスター・チラシ、プレゼンの資料などを作っていると、トピックを色で分類することがあります。
例えばエコな話題は緑、水資源の話題は青などです。

それぞれのイメージカラーを設定して使っていると、ふと色が違って見えることがあります。
同じ色設定なのにたしかに違う色に見えるのです。

どうしてこんなことが起こるのでしょうか?

文字やマークの色は
背景や面積により異なって見える。
こだわるなら目視で微調整を。

異なる色に見えてしまうことに戸惑ってしまいがちですが、これは脳の正常な活動ですので全く心配する必要はありません。人間は誰しもそうできているのです。

これは一般的に錯覚と言われていますが、色彩学では「色の視覚効果」と呼ばれています。
異なる色に見えてしまう現象は多数確認されています。

いくつかご紹介しましょう。

まず色陰現象です。
これは背景の色の影響を受けて文字やマークがその色の補色に色づいて見える現象です。

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「三行革命」という文字は全て同じ色ですが、赤い背景なら文字が補色の緑がかり、青い背景なら文字が黄色がかってみえます。

次に面積効果です。
これは面積が大きいと明るく見え、小さいと暗く見える現象です

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小さい四角がまるで黒色のように見えているはずです。

このように同じ色でもデザイン次第で色が異なって見える場合があるのです。

印刷や製品でどんなに正確に色を付けても色が違って見えるということは、デザイナーなど色を指定する側が忘れてはいけないことです。「色が違うじゃないか、ほらよく見てよ」と怒っても実は正確に作っている場合があるのです。その原因は怒っている本人が作ったのかもしれません。

特にデザイン性の高い商品を作る場合は「色の視覚効果」には注意が必要です。もしこだわりの配色にしたいなら、数値で表現する色設定にこだわらず、自分の見た感覚で判断して色を微調整しないといけません。それを見る人は数値ではなく感覚で評価しますので、感覚で色を設定するのが正解なのです。

最後は自分の感覚が頼りです。

文字やマークの色は
背景や面積により異なって見える。
こだわるなら目視で微調整を。

あとはどこまでこだわるか。

塗装や印刷を専門にしている現場の方から、「色の視覚効果」を事前に汲んで指示された色を内緒で調整しているという話を聞いたことがあります。同じインクを使ってもベタ塗りと小さい文字で「色が違うじゃないか」とデザイナーに怒られるからです。
デジタル全盛の時代になっても最後は職人の勘や経験がモノを言うというのが現場の実情です。

まあデザイナーもそれを知らないフリして憤慨している感もありますが。
「解せねーけどあの人怒るとめんどくせーし調整しちまおう」と思わせる交渉術もデザイナー必須の能力です。

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